Good Bye KAWAIくん。

築53年。実家の団地は建替え決議が可決。来春の全戸退去が決まっている。
このことが母の大きなストレスになっていたことは間違いない。老人には酷な時の流れだ。

その後の片付けは粛々と進めているが、先日、大物第１弾、長年家の主となっていたグランドピアノが引き取られた。
音大ピアノ科だった姉のために導入した楽器だったが、その後の人生の展開で無用に放置されたままになっていた。

ピアノ買取比較サービスというのをネットで見つけ、数社に査定を出してもらい、その中で好条件の業者と連絡を取って交渉。名古屋のピアノ専門店に買取が決定した。
当日、業者はふたりで来訪。
手際よく保護布で包み、ペダルと脚をはずし、ロープでしばり、搬出ルートを確認しながら作業を進めていく。１階なので、クレーンは使わず、ふたりで担いだり引きずったりしながら、ゆっくりと位置をずらしていく。
しかし、いざ玄関から出そうとすると、うまく階段コーナーを曲がりきれない。
団地の階段は狭い。とはいっても搬入できたのだから搬出できるはず、ということでトライするが、どうしてもドアに引っかかる。もしかしたら階段の手すりが、搬入時にはなかったのかも。その出っ張りが意外にじゃまになっているようだ。
結局、玄関ドアをはずし、ようやくぎりぎりでカーブをこなし、外へ運び出された。

作業員の見事な仕事っぷりに、思わず拍手〜〜！　好感度満点な青年ふたりでした。
1972年生まれのピアノは、この後どのように蘇生され人手に渡るのだろうか。大事に使われるといいなぁ。
しかし、今になって思うと、団地でグランドピアノは、多少の防音は施したにせよ少々無理がありますよね。ご近所様、すみませんでした〜〜。