2009年 09月 04日
職務質問。
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◎ 舞台「ワルシャワの鼻」の稽古場は江東区の枝川という場所で、東京西部に住む自分にとっては、まったく不案内な地域だ。しかし高速道を使うとさほど遠くはない。調布→高井戸→9号深川線・枝川で、すいていれば45分くらいで到達する。道中もレインボーブリッジがあったり、まぁまぁ楽しめる。
復路も高速で帰りたいのだが、枝川インターチェンジは出口だけで、誰に聞いても最寄りの入り口がいまいちはっきりしない。ということで、ここを訪れる度に、帰路は首都高入り口を探していつも彷徨ってしまう。クーラーが壊れている愛車は、もちろんナビがついていない。
で、先日は、稽古終了後の丑三つ時、勘に頼ってクルマを走らせていたら、いつの間にか有明とか国際展示場とかそういうエリアに侵入してしまった。
道しるべを探してきょろきょろしながら、低速で怪しげに流していると、とつぜん後方から、
「左に寄せて止まってくださ〜い」
と、アナウンスが。バックミラーを覗けば、赤色灯を頭に乗せたパトカーだ。
まぁ、見るからに不審な走りをしていたからなぁ。
クルマを止めると、お巡りさんが二人パトカーを降りて近づいてきた。
「どうしました? 迷ったのかな?」
「首都高に乗りたいんだけど、入り口が分からなくて」
「じゃ、それは後で教えるとして、ちょっとクルマの中見せてもらえますか? 危険なものを積んでいないってことを確認させてもらうだけですから」
「はい、どうぞ」
ということで、お巡りさんは車内のチェックを。
「お仕事は?」
「音楽やっているんです」
「ああ、音楽ですか」
「音楽やっている人は、いけないものを持っていること多い、って思っているでしょ?」
「いやいや、そういうことはないですけど、いちおう調べさせてくださいね」
会話をしつつ後部のトランク部と運転席周りを入念に調べて、
「はい。OKです。帰り道はですね〜・・・・」
道順を教えてもらって、ようやく帰路についた。
しかし、高速入り口を探していたのは事実だけど、あのあたりは道も広く、高層ビルも多く、海も近いし、運河もあり、夜景も美しく、何だか未来都市のような様子で、迷ったついでにちょっとドキドキ楽しみながら観光していたのである。
もうちょい彷徨ってから帰りたかったなぁ。
◎ そんなこともありつつ、稽古日程は終了。音楽も無事完成。あとは劇場で確認するのみ。
うまく鳴ってくれますように。
◎ 一段落したので、久しぶりに我が家周辺を徒歩でパトロール。
秋の風を感じながら、野川のほとりを歩いていたら、カワセミと遭遇。鮮やかな水色が軽快に舞うその姿にしばしうっとり。
ああ、同じ小鳥なのに、こんなに美しくファッショナブルなものもいれば、スズメのように作業服姿的な地味な色彩のやつもいて、いろいろだなぁ、なんて思いつつ、深大寺方面に歩みを進めると、今度は何とも弱々しく羽ばたくアブラゼミに遭遇。ぱたぱたぱた、とたどたどしく宙を舞い、かろうじて何かの枝に。そういえば、我が家の玄関前には、すでにお亡くなりになったアブラゼミが仰向けになって転がっていた。同じような仰向けの亡骸が、地面のあちこちに。ああ、セミの一生は切ないなぁ、と感慨にふけったりしつつ、パトロール終了。
夏はどこかに去ってしまっていた。。
復路も高速で帰りたいのだが、枝川インターチェンジは出口だけで、誰に聞いても最寄りの入り口がいまいちはっきりしない。ということで、ここを訪れる度に、帰路は首都高入り口を探していつも彷徨ってしまう。クーラーが壊れている愛車は、もちろんナビがついていない。
で、先日は、稽古終了後の丑三つ時、勘に頼ってクルマを走らせていたら、いつの間にか有明とか国際展示場とかそういうエリアに侵入してしまった。
道しるべを探してきょろきょろしながら、低速で怪しげに流していると、とつぜん後方から、
「左に寄せて止まってくださ〜い」
と、アナウンスが。バックミラーを覗けば、赤色灯を頭に乗せたパトカーだ。
まぁ、見るからに不審な走りをしていたからなぁ。
クルマを止めると、お巡りさんが二人パトカーを降りて近づいてきた。
「どうしました? 迷ったのかな?」
「首都高に乗りたいんだけど、入り口が分からなくて」
「じゃ、それは後で教えるとして、ちょっとクルマの中見せてもらえますか? 危険なものを積んでいないってことを確認させてもらうだけですから」
「はい、どうぞ」
ということで、お巡りさんは車内のチェックを。
「お仕事は?」
「音楽やっているんです」
「ああ、音楽ですか」
「音楽やっている人は、いけないものを持っていること多い、って思っているでしょ?」
「いやいや、そういうことはないですけど、いちおう調べさせてくださいね」
会話をしつつ後部のトランク部と運転席周りを入念に調べて、
「はい。OKです。帰り道はですね〜・・・・」
道順を教えてもらって、ようやく帰路についた。
しかし、高速入り口を探していたのは事実だけど、あのあたりは道も広く、高層ビルも多く、海も近いし、運河もあり、夜景も美しく、何だか未来都市のような様子で、迷ったついでにちょっとドキドキ楽しみながら観光していたのである。
もうちょい彷徨ってから帰りたかったなぁ。
◎ そんなこともありつつ、稽古日程は終了。音楽も無事完成。あとは劇場で確認するのみ。
うまく鳴ってくれますように。
◎ 一段落したので、久しぶりに我が家周辺を徒歩でパトロール。
秋の風を感じながら、野川のほとりを歩いていたら、カワセミと遭遇。鮮やかな水色が軽快に舞うその姿にしばしうっとり。
ああ、同じ小鳥なのに、こんなに美しくファッショナブルなものもいれば、スズメのように作業服姿的な地味な色彩のやつもいて、いろいろだなぁ、なんて思いつつ、深大寺方面に歩みを進めると、今度は何とも弱々しく羽ばたくアブラゼミに遭遇。ぱたぱたぱた、とたどたどしく宙を舞い、かろうじて何かの枝に。そういえば、我が家の玄関前には、すでにお亡くなりになったアブラゼミが仰向けになって転がっていた。同じような仰向けの亡骸が、地面のあちこちに。ああ、セミの一生は切ないなぁ、と感慨にふけったりしつつ、パトロール終了。
夏はどこかに去ってしまっていた。。
by shiro_sato
| 2009-09-04 03:36